強力な抗酸化作用を持つスーパービタミンE 矢澤一良 著 文庫サイズ・48頁 まえがき —— 万病のもと「活性酸素」を抑えるスーパービタミンE 私たちを取り巻く生活環境を眺めてみると、必ずしも体によいものばかりではないことに改めて気づきます。
むしろ、健康を阻害する要因に満ち溢れている、といったほうがいいくらいです。
それは食べ物一つをとってもいえるでしょう。
極端なことをいえば、体によいと思って取っていたものが、実は汚染物質にまみれていた……、こうした例は少なくありません。
もともと動物には、悪いものには近づかない、悪いものは回避して通る、という本能が備わっています。
しかし、現代社会はそれを許さなくなっています。
たとえ表面的には良さそうに見えても、その内実のところまでは、判別のしようがないからです。
もし、そうだとすれば、だれもが生きている限りは、何らかの形で体に悪いものを取り入れている、取り入れざるを得ない状況にある、ということです。
そうした中で、いかにして健康を維持していくか。
そのためには、体に侵入してくる病魔のタネを、それはそれとして受け入れつつも、一方で、その発現を抑えるための手段を講じることが必要です。
その結果、病魔のタネを抑え、発病の時期をできるだけ遅らせることができれば、そして発病する前に安らかな死を迎えることができれば、それこそ天寿を全うしたことにもなるでしょう。
こうした予防医学の観点からすると、たとえば生活習慣病など、ストレス性の病気は、本人の心掛け次第で、ある程度、未然に防止することができるのです。
宰相が病に倒れたことに見られるように、血管(循環器系)を病む日本人が増えてきています。
そして、死亡原因の上位を占めるガンや脳卒中、心筋梗塞などの原因を突きつめていくと、そこには活性酸素という悪役が浮かび上がってきます。
この活性酸素は体の中で大量に発生すると、血管や細胞組織を傷つけ、生体を蝕み、さまざまな病気をもたらす原因となります。
いわば、万病の元ともいえるものです。
ただし、活性酸素は悪役ではありますが、その発生をすべて食いとめるというわけにはいきません。
なぜなら、生きている限り、共存する関係にあるからです。
要は、その発生をいかにして最少限にとどめ、病根を断つかということです。
そのための手段として、いまもっとも注目を浴びている物質があります。
それが、本書でご紹介するトコトリエノールです。
これはビタミンEの一種ですが、活性酸素の発生を抑える、つまり抗酸化力という点では、従来のビタミンEの数十倍も強力であるといわれています。
ビタミンEの前に「スーパー」と冠せられる理由もそこにあるのですが、まずは本書によって、トコトリエノールへの理解を深めていただければ幸いです。
目 次 —— 第1章 トコトリエノールの横顔 ・スーパービタミンE ・高純度の精製に成功して登場 ・トコトリエノールの化学構造 第2章 強力な抗酸化作用 ・過酸化反応を抑制する ・活性酸素が病気の元 ・注目を浴びる抗酸化物質 第3章 ストレス性の病気に打ち克つ ・ストレスがもたらす病気 ・血管硬化や血小板の凝集を防ぐ ・ガンの増殖を抑制する 第4章 老化を遅らせ若々しく ・歳とともに弱まる抗酸化力 ・皮膚を若々しく保つ ・トコトリエノールの安全性と摂取量 〈コラム〉栄養補助食品とは 【ハート出版ふるさと文庫】驚異の抗酸化力トコトリエノール
楽天で購入275円(税込み)