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バンボの口コミ情報

マシュー・ヴァン・ヘーデン(MVH) シャルドネ 
オススメ度
価格:5378 円(税込)
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【日本正規】初上陸■圧巻の「デビューでプラッターズ★★★★★」。世界ナンバーワン・シャルドネを手掛けた男の独立系PB!【MVH Chardonnay "Signature Limited Release" Western Cape 2015】 ◇ 受賞すら困難な、プラッターズ5ツ星を処女作で ◇ ◎2016年9月に出会った素晴らしきシャルドネ。 昨年(2016年)9月23日、東京は港区で開催された、南ア二大インポーターの一つ、M社の試飲会。メインは 『グレネリー』 の勉強試飲会でしたが、それ以外にも話題作や新着品など、計40種以上が展示され、会場にはボッシュクルーフ・エピローグやカノンコップ、デイヴッド&ナディアら各種プレミアム・ワインも並んでいました。 因みにそれらを差し置いて当日の私的ベスト赤に選ばさせて頂いたワインこそが 『ストーム』 であり、お蔭さまで大好評頂いておりますが…実は白ワインにも同レベルの感激と発見とがありました。それこそが本日こちらにご案内させて頂く 『マシュー・ヴァン・ヘイデン』(以下MVH)といい、オーナー兼醸造家の名をそのまま冠した造り手であり、ワインです。 ではなぜそのような琴線に触れた当日のベスト・ホワイトをこの四ヶ月間(当記事は2017年1月執筆)放置していたかと言えば、当時はまだ未発売で、今後輸入される新作の参考展示だったから。それがこの度ようやく入港し、満を持しての本日のお披露目となった次第です。 個人的に、ハッとさせられるワインには「相反する要素を併せ持つ」というケースが多いのですが、MVHもまさにそれに該当するものでした。このシャルドネで言えば、それは綺麗な美しさとセクシーさの同居。ここ参ってしまいました。試飲当時は造り手についての知識も全くありませんでしたから、即決してあれこれ調べてみますと、このクオリティにも納得。実は若手のホープによるプライベート・レーベルであったことを知ります。味わい詳細については後述させて頂きますが………さて、ここで一旦ちょっとMVHを離れます。 ▼ ウヴァ・ミラ(Uva Mira)をご存知でしょうか? ティム・アトキン【シャルドネ・ワインズ・オブ・ザ・イヤー】、SAワイン・マガジン【年間TOP20】(シャルドネ一位)、ザ・プリシエント・シャルドネ・レポート【優勝】、6ネイション・ワイン・チャレンジ【Double Gold】(ボルドー・ブレンド)、レッド・ホット・アワード【TOP10】(ボルドー・ブレンド)、デキャンター・アワード【Gold Medal】(シャルドネ/ボルドー・ブレンド)、コンクール・モンデュアル【Gold Medal】(シラー)、FNBソーヴィニヨン・ブラン・【TOP10】、IWSC【Gold Medal】(SB)、シラーズSAチャレンジ【TOP12】etc... これらタイトル、その全てを手中に収め、プレミアム特集や品種別アワード、国内外品評会といった場では必ずといって良いほどその名を見かける南ア屈指の生産者、ウヴァ・ミラ(Uva Mira)。 上記に書き連ねた栄光にしても、歴代のもの…などではありません。なんと "直近二年だけでこれ" という凄まじさで、しかもその受賞対象も様々な品種に及び、かつその多くが南ア十傑に選ばれる…という驚異的クオリティを誇ります。個人的にも日本上陸を待ち望んでいるブランドなのですが、過去に遡れば更なるビッグ・タイトルもあり、その一つが2006年のインターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティションでの三冠。 このとき出展されたシャルドネ、『ウヴァ・ミラ・ザ・シングル・ツリー』 は【世界No.1シャルドネ】(The Best Chardonnay in the World)に選出。同時に【南ア最優秀生産者】と【世界TOP10醸造家】をも同時受賞し、ハットトリックを達成しました。 …で、この世界一のシャルドネを手掛け、世界最高の醸造家10人に選ばれた人物…即ちウヴァ・ミラ当時の醸造責任者こそが、マシュー・ヴァン・ヘーデンその人なのです。 ▼マシュー・ヴァン・ヘーデン(Matthew Van Heerden) マシューは2006年のハットリック達成のあとも快作を連発し、’09年にやはりウヴァ・ミラで手掛けたシャルドネが絶賛され、これが元で2011年度のダイナーズ・クラブ【Young Winemaker of the Year】に選出。同年に南アTOP100にも選ばれた 『ウェバーズバーグ』 (Webersburg)でも醸造家に就任し、2016年9月にはアトキン【Best Mediterranean White Blend 2015】受賞の 『グラン・プロヴァンス』 のセネラルマネージャー兼セラーマスターに抜擢されるなど、今最もその才能が有力視され、将来が期待される目が話せないワインメーカーの筆頭です。 そんな「世界No.1シャルドネ」を手掛け、「世界最高の醸造家10人」に選ばれたマシューが、満を持して2013年に独立して起こした自らのワイナリーこそがMVH。圧巻だったのはそのデビュー作。’14年ヴィンテージがそれにあたりますが、いきなりのプラッターズ・ガイド最高評価【★★★★★】に認定。プラッターズ五ツ星受賞がどれほど困難であるかは>>こちらで述べた通りですが、それを処女作で手にするという衝撃的なデビューを飾りました。 卓越した感性を持つ彼は、その土地のブドウの香りと風味を最大限かつナチュラルに、そしてエレガントに表現することを命題としています。 ただ、同じようなポリシーを持つテロワリストらと異なる点は、一般的にはこうした哲学を持つ醸造家達が特定のエリア、単一畑でのワイン造りに向う傾向がある中、マシューは異なる地域の果実を敢えてブレンド。地域特性を大切にしながらも、それを独自のセンスで融合させてしまうところ。そしてそれこそが、私イナムラがこのワインに惚れた「二面性」の根拠ともなっています。 ◎試飲しました。【2016.9.23】 レモン・カラーからはバター、ナッツ、白?橙の果実など、コクを連想させる鼻腔をくすぐる良い香り。口に含めば確かに芳香通りのふくよかでクリーミーな風味はあるのですが、コク、風味、ボディとそのどれもが程よくて、わきまえを知り、実に綺麗にエレガントにまとまっているのです。 香りやアタックのコク感の割には道中は柑橘系果実と美しい酸、ミネラル要素などのおかげで非常に洗練された美的印象があり、なのに余韻に再びセクシーさが出てきて長く甘酸っぱいアフターとなって続く…この色気と洗練性の同居こそが、私イナムラが当ボトルをこの日のベスト・ホワイトとさせて頂いた理由です。 ◎南ア・シャルドネ二大聖地の融合。 この二面性がどこから来るのかといえば、ステレンボッシュとエルギンという、"南アの高品質シャルドネの二大地区のブレンド" に他なりません。一般的に、冷涼な気候のエルギン地区の果実は特有の柑橘の風味を持ち、そしてエルギンより暖かいステレンボッシュの果実は桃やアプリコット、梨などの風味があると言われます。 MVHのシャルドネは、ステレンボッシュ産シャルドネ約85%と、エルギン産シャルドネ約15%から成り、ステレンボッシュ産果実が多いため、実際にはモモのようなややトロピカルな要素が感じられ、更にそこへ柑橘系の風味が混ざったような、南アでも珍しいユニークなブレンド・シャルドネとなっています。マシューはMVH設立以前に、この二つの地域からいくつもの高品質な白ワインを手掛けてきました。双方のテロワールとその生かし方を、経験と実績から体得した彼だからこその技…と言えるでしょう。 アプリコット、白桃などの豊かで複雑な香りと、レモン、ライム、オレンジなどの柑橘が入り混じり、オークはほんのり程度。ふくよかなのにフレッシュで、複雑なのに飲みやすい。クリーミーさ、酸味、果実味、樽感、ミネラルの要素、ボディ、そのいずれもが行き過ぎず、バランス良くエレガントにまとまっています。 「世界一のシャルドネを手掛けた、世界十傑醸造家」という圧倒的な肩書きを持つ男の自らの作品は、過渡に主張する濃厚&重厚なパワフルなプレミアムなどではなく、豊かな香りと果実味をピュアに、かつしっかりと表現しながらも、ナチュラルで柔らかく、なめらかに表現した誠に素晴らしきエレガント・シャルドネでした。 ●当日はラステンバーグやロバートソンのCRナンバー・ワン、アタラクシアにグレネリーのグラン・ヴァン…といった日本でも人気の南ア産プレミアム・シャルドネが複数並んでいましたが、そのどれよりも「掴まれ」ました。 【OTW】【OCHA】 ■日本初上陸 >>詳細を見る